常に上手な上司の攻略法
驚く葉山主任にかまわず、
私は5000円札をテーブルに置き、
お店の人にごちそうさまでしたと笑顔で言って店を出る。
本当は泣きたくて仕方がなかった。
葉山主任ともっと一緒にいたい…
でも、このままじゃきっと葉山主任はせっかくのお話を断ってしまう…
自分のせいで大好きな人の人生を壊したくない…
そんなことを考えながら涙を堪えて全速力で走る。
走るのには自信があったが、
やっぱり男の人には勝てない。