常に上手な上司の攻略法
そんな突然すぎる想定外の出来事に固まっていると、
葉山主任は私の両肩を持ち、目線を合わせてくる。
絶対合わせないぞ!!!
と私はムキになって思いっきり下を向く。
すると今度は、私の両頬を大きな手ではさむようにして
上を向かされ、無理やり目を合わせられる。
涙でグシャグシャになり、さらに頬を挟まれた状態なので相当酷い顔をしているだろう…
しかし葉山主任はそんなことは気にしていないらしい。
「俺の思いは無視?
俺が勝手に紅松さんのこと好きで付き合ってると思ってただけ?」
「そうです………
私は葉山主任のこと好きじゃありません……
大好きです!!」