常に上手な上司の攻略法





私の涙が止まってきた頃、葉山主任は腕を離す。




「本当は連れていきたいけど…」



と言う葉山主任に、私は強気で




「葉山主任の力を借りなくても、早く引き抜いてもらえるように頑張ります!!」



と豪語する。



新しいセンターなんて



本当に優秀な人しか行けないことをわかってはいるが、



少しでも葉山主任を安心させようと、強がってみた。




すると、葉山主任は




「それまで待ってられるかな~?」



なんてイタズラっぽく笑う。





そんなことを言われて少し悔しくなった私は




「葉山主任が待ってくれないならもっと若いイケメンつかまえるもん!」




と拗ねてみる。





すると、葉山主任は大人の余裕たっぷりに、





「それは許しません!



心配しなくてもちゃんと待ってるよ」



と言って、









もう一度優しくキスをした。








恋愛経験ゼロで、何もかもが初めてな私。




葉山主任と一緒にいられるなら、



こんなにいつもドキドキできるなら、






゛攻略法”なんて無くても、



むしろ知らない方が良いのかもしれません…。




end
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