常に上手な上司の攻略法
百歩譲って…いや、一万歩くらい譲って、予約しちゃったのは良いとしよう。



次の悩みは服装ですよ…。



パーティーに着ていく服なんて持ってないよー!!!



と頭を抱えると、



「私の服貸してあげるから大丈夫!」



と、これまた笑顔の雪さんに言われたので何も返せない…。





中学からずっと運動部に所属していた私は、



お洒落などというものには全く興味がなく、



いつも、良く言えばボーイッシュ…



まあパッと見、男子みたいな格好をしている。



大学を卒業し、春休みに入った頃、



そろそろちゃんとしないとなぁ



と思い、お店で所謂女の子らしい服を試着してみたが、



全く似合わない。



自分でもびっくりするくらい似合わないのだ。



その時私は゛女子”なんて可愛い肩書きは



一生持てないと自覚した。
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