常に上手な上司の攻略法
二人で探し始めたがなかなか見つからず、



クタクタになってきた頃…








「あった!!!!」




あまりの嬉しさに思わず大きな声を出してしまった。




葉山主任はすぐにこちらに来て、




「良かった…」



と、ホッとした顔で呟く。



安心して気が緩んだ私の目からは涙がこぼれた。



見られないようにと急いで葉山主任に背を向ける。



「あとは一人で大丈夫なので先に帰ってくださいね」



と言うと、



「お疲れ様」



とだけ返され、事務所のほうへ戻っていった。
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