常に上手な上司の攻略法
部屋に入り、窓を開けて葉山主任のほうを見ていると、それに気付いたのか、



「早く寝なさい!!」



と笑いながら口パクで言われた。



「はーい」


と、こちらも敬礼する身振りをしながら



口パクで返しつつ、



葉山主任の車が見えなくなるまでしっかりと見送った。



袋の中にはプリンやゼリーなどといっしょに、



私が配属されてすぐくらいに



「これめっちゃ好きなんです!!」



と言った自社の甘い飲み物がちゃっかり入っている。



覚えててくれたのかな…?



なんて考えると少しだけテンションが上がった。
< 85 / 147 >

この作品をシェア

pagetop