常に上手な上司の攻略法
これも時間の問題か……
と絶望しそうになった時。
「嫌がってるのでやめてもらえますか?」
葉山主任の声だ……!!
こんなのドラマでしか見たことない!!
なんて考える余裕がある自分に少し驚く。
「嫌がってないよな?」
ニヤニヤした顔でその男は私に尋ねる。
すると再び恐怖に支配され、声も出せず、ただただ首を横に振る。
すると葉山主任は私の腕から、いとも簡単にその男の手を離す。
あんなに強くつかまれてたのに…。
そしてそのまま私は葉山主任に手をひかれ、エレベーターの外へ。
男は舌打ちをしてどこかへ消えていった。