あの山の秘密
タイトル未編集
※この物語はフィクションです。

ある山には、1人でおばあさんが暮らしていると言う噂の家屋があった…


私の名前は田村美琴(たむらみこと)。
私には3年間付き合っている彼氏がいる。
彼とは大学1年の時に登山サークルで出会った。
彼とは山登りが好きなことだけではなく、花、料理、音楽、ブランドまで一緒だった。
まさに運命の人なんだと私も彼も思ったみたい。
もし私があんなことを言わなければ……

私たちは付き合い出して、皆からは「お似合いバカップル」と呼ばれるほど仲良しだった
そんな私たちの告白というのは
彼高橋光輝(たかはしこうき)が
「美琴、今日の放課後時間あるか?」と聞いてきた
私は「うん!どうしたの?」
光輝「いやっ、ちょっと話したいことがあってさ…」
「放課後講堂に来てくれるか?」
私「いいよ(*^^*)」
そして放課後、私は講堂に入ってみた
するとそこにはサークルの人やクラスの人達が座っていた
私が戸惑っていると親友の真菜(まな)が近寄ってきて舞台に上がるように促してきた
私は指示通りに上がってみると奥から赤い薔薇が包まれている花束をもって光輝が歩み寄ってきた
私の1番好きな花だ

私「ねぇどうしたの?」
光輝「あっあの!お、俺さ美琴の事が好きだ!付き合ってくれ!!」
私「えっ!?私なんかが彼女でいいの?もっと可愛い子いっぱいいるよ?」
光輝「お前じゃなきゃダメなんだよ!」
私「うん!こちらこそお願いしますヽ(;▽;)ノ」
皆「ヒューヒュー????」
私「1つ聞いてもいい?」
光輝「なんだ?なんでも聞けよ」
私「なんで皆がいるの?」
光輝「そんなの皆に認識してもらって、変な虫がつかないようにするために決まってるだろ!w」
私「変な虫?」
光輝「お前皆がお前のこと狙ってたか知らないだろ(ボソッ)」
私「えっ?なんて?」
光輝「なんでもねぇよ!とにかくこいつは俺の女だからな!皆分かったか!」
皆「爆笑」

それからは、ずっと一緒だった。
そしてサークルの活動以外でも私たちはよく山登りをしていた。

それから3年の月日がたった12月10日に私たちはカフェで次の登山の計画をたてていた

光輝「どっか登りたい山あるか?」
私「んー…あっ!ある山にね、おばあさんが1人で暮らしててそこの料理が美味しいらしいよ!」
光輝「そうなのか!じゃあそこに行ってみるか!ググってみようぜ!」
私「たしかぁ…C山って名前だったと思う」
光輝「おけ!えぇっと…これか!えっ!?この噂の事か?」
私「どれどれ?えっ!?なんか違うくない?」
そこに書かれていたのは


ーC山の噂ー
C山には、おばあさんが1人で暮らしているらしい
ある日、仲良し4人組がその山に登った
そして遭難してしまったらしい
その1週間後女の子1人だけが血まみれで生還した
その女の子は病院で変なことをゆっていたらしい
「おばあさんがおってくる」
「ほかの3人は食べられた」
「私たちに嫉妬したから」
「やだやだやだやだやだ」
「呪われる」
「もう死ぬしかない」
これらを3日間言い続けていた
その後病院の屋上から飛び降りてしまった
警察は不審に思い、残りの3人を捜索しに山へ登った
無事生還出来たのは30人中1人
生き残った彼女が呟いていたのは
「呪いだ」
「おってくる」
「必ず1人だけを生還させる」
「入ってはいけない」
3日後、彼女は亡くなった
捜索の結果
この山に入ったら遭難する
おばあさんに会ったものは生きては帰れない
複数で行けば1人だけ生き延びる
しかし帰ってきた人は3日で命を落とす。





私「これやばくない?」
光輝「ただの噂じゃねーの?w」
私「やっぱりここはやめよっか」
光輝「ここが行きたい所なんだろ?」
私「そうだけど怖いじゃん!これが本当だったら殺されちゃうよ!」
光輝「大丈夫だろ!平気平気!もしなにかあったら俺が守ってやるよ!」
私「えぇー、、、でも、、」
光輝「なっ?」
私「分かった…じゃあ行こ!」
光輝「そうこなくっちゃ!よし!じゃあクリスマスに行くか!」
私「うん!用意しなくちゃね!楽しみ!」
光輝「俺も!」


そして12月25日

私と光輝は、C山に登り始めた
山頂まで登り降りて1時間たった頃、霧が発生しはじめた
私たちは確かに整備された道を歩いていたはずがいつの間にか遭難してしまった
私「これってやばくない?」
光輝「まだ大丈夫だよ、はやく元の道を見つけ出そう!」
私「うん、」

それから2時間後
私たちのうしろに誰かの気配がする
怖くなって光輝が手を繋いでくれた
ちょっと安心したので背後をみたらそこには
髪の毛はボサボサ、歯もガタガタ、服もボロボロの手に包丁のようなものを持ったおばあさんが立っていた…
私と光輝は、必死に逃げた。
しかしその時私は足を踏み外して倒れてしまった
すると光輝が私の前に立っておばあさんから守ろうとしてくれていた
光輝「美琴!大丈夫か?」
私「イッ!ダメ!立ち上がれない…。私が囮になるから光輝は逃げて!」
光輝「そんなの無理に決まってるだろ!お前がいない世界でなんて生きていけるわけないだろ!」
私「で、でも…」
光輝「大丈夫だから!約束したろ?俺が守るって!」
私「うん、あり、がと」
光輝「おう!よし!」
光輝「おい!お前何が目的なんだ!」
おばあさん「オマエラニクイ…ケドウマイ…ダカラオマエラタベル」
光輝「は?会ったとこだぞ?何言ってるんだ」
おばあさん「オマエラバカニシタ…カップルニクイ…クッテヤル!」
光輝「うわっ!危ねぇじゃねぇか!」

そうして光輝とおばあさんは、争い始めた。
私は怖くて見守るしか出来なかった…
光輝は柔道部の部長だった経験があり黒帯保持者
最初は優勢に思えたのだけど次第におばあさんが押し始めた
するとおばあさんが光輝の横腹を包丁で刺してしまった
私は光輝を助けようと立ち上がろうとしたけど、なにか金縛りのようなもののせいで動く事が出来なかった
目の前で光輝が衰退していく
私は目の前が真っ暗になって気絶してしまった…

目が覚めると、そこは病室のようなものだった…
するとそこに1人の男性が入ってきて
男子「目が覚めたんだね…ここは病院だよ、君は山道に倒れていたんだよ、何か覚えている事はあるかい?」
私「っ!もう1人いなかったですか?!」
先生「?いなかったよ、どうしてだい?」
その後私は先生に経緯を話し始めた…

私は絶望した
光輝はどこにもいなくて…
さらには今日は12月27日だそうだ
私は明日死ぬ
そう思った時私は本当に後悔した
私があの時、光輝にC山に登りたいなんて言わなければ
噂を知った時に光輝を止めれてたら
今、私たちは仲良く一緒にいたかもしれない
私のせいだ…
「光輝…ごめんね…明日そっちに行くからさ…」



看護師「先生!」
先生「これは…」

そこには、謎の死を迎えた美琴と美琴の日記があった
最後のページには


「このノートを誰かがみていると言うことは、私は死んだのですね。
ノートを見てくださった方に最後のお願いがあります。
このノートに書かれている内容は事実です。
どうかこれを世の中の皆さんに教えて上げてください。
そしてもう2度と私たちのような犠牲者が出ないようにしてください。
どうかお願いします…」

その後、このノートの事、山の事が世間に公表されC山は立ち入り禁止になった…はずだった
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