届かぬ想い
7月15日 飲み会で
『今日うちの近所で飲み会するからぜひ参加を』
ジュンからメールが来たのは7月の半ば、もうすぐ夏休みに入ろうとするある日。
大学の近くで合コンとかはよくある、けど家の近くで飲み会ははじめてだ。
『おっけー 純哉連れてくよ』
飲み会と言われれば、とりあえず連れていくのは純哉。
コイツを連れていくと俺の評判も上がる。
が、それより今日は飲みたい気分。
なんでかって……
俺の頭の中からあの時のアヤノの顔が消えてくれないから
あの日から
アヤノの横顔がチラついて
いつの間にか探している自分がいた。
あれ以来アヤノにそんな様子は全く見えないというのに――――