届かぬ想い
4月7日 キャンパスで
桜の花の散り始めた大学のキャンパス。
人目を引く華やかな容姿の女が数人の男に囲まれて話をしている。
「よくやるよな、あんなに男引き連れて」
吐くように言った俺に、隣にいた純哉も続けて言った。
「オレ、あーゆーのムリ」
さも苦手そうに眉間にしわを寄せながら。
「だろうな、おまえ清楚な美人系専門だもんな」
「ハハ 専門ってなんだよ」
涼しげな眼差しはクールな雰囲気をだしている。
隣にいるこの男は「堂地純哉」オレと同郷と知ってから付き合いだして今に至る。
「ほら、昨日のあの子なんだっけ?結局持ち帰ったんだろ?」
「そりゃね、どうぞって差し出されたら普通」
差し出されたらって、おまえね……
確かにコイツが自分から攻めてるのを見たことがない。
それなのに近づいてくる女は多くて、愛想を振りまいてるオレとは大違い。
まぁでも、女の好みが違うからこうやって一緒にいられるんだと思う。
人目を引く華やかな容姿の女が数人の男に囲まれて話をしている。
「よくやるよな、あんなに男引き連れて」
吐くように言った俺に、隣にいた純哉も続けて言った。
「オレ、あーゆーのムリ」
さも苦手そうに眉間にしわを寄せながら。
「だろうな、おまえ清楚な美人系専門だもんな」
「ハハ 専門ってなんだよ」
涼しげな眼差しはクールな雰囲気をだしている。
隣にいるこの男は「堂地純哉」オレと同郷と知ってから付き合いだして今に至る。
「ほら、昨日のあの子なんだっけ?結局持ち帰ったんだろ?」
「そりゃね、どうぞって差し出されたら普通」
差し出されたらって、おまえね……
確かにコイツが自分から攻めてるのを見たことがない。
それなのに近づいてくる女は多くて、愛想を振りまいてるオレとは大違い。
まぁでも、女の好みが違うからこうやって一緒にいられるんだと思う。