届かぬ想い
純哉を連れて待ち合わせ場所の駅に着いてみれば

そこにいたのは優太とアヤノ。


「お。優太じゃん」

「ジュンが朔也連れてくるようにって」

「さんきゅ」


そこでしばらく話をする優太。


ちらっとアヤノを見るけどあいかわらずそっけない態度。

そっけないというよりむしろ……


「私、先に行ってるから」



――――――嫌われてるらしい。




アヤノも今日の飲み会のメンバーなのか。

今日もアヤノは派手な服装で、インテリな優太とはお似合いとは言い難い。


だけどあの時のアヤノが…

確かにいつものアヤノだったはずなのに

なぜか俺の頭の中に住み着いてしまっていた。
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