届かぬ想い
メモに書かれていたのは、メールアドレス。

手っとり早い電話番号ではなく。

なんとなくそれに少しショックを受けるなんて俺は―――




いつも男に囲まれている彼女を遠くから見ていた。

優太と一緒にいる彼女も……


俺から話しかけることなんてなかった。

だから直接話したのは数回。



なのに、どうして――――





涙を流す彼女。

詰まんないと言った彼女。

忘れられない記憶。
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