届かぬ想い
元々は今来た男、ジュンと俺がサークルで知り合って意気投合。

そこにこの二人を巻き込む形で、こうして四人で飲むようになった。

今日だって、優太と飲む予定がいつの間にか四人になってた。


「おつかれ」

「遅れて悪い」


店員にビールを頼み席に座ると話し始めた。


話すといっても男四人で話すことなんて―――


ジュンの周りには人がよく集まってくる。

この太陽のように笑う男の持って生まれた何かがそうさせるんだろう。

それは男女関係なくどちらにも人気があった。


「あぁ今度またサークルの飲み会あるからよろしく」

「オレは行かないヨ」

「優太はいつもだろ?誘ってないし、」


そういえば、飲み会って言う名前の合コンの時に優太の姿を見たことがない。


「朔也と純哉はくるだろ?てか、来て。二人が来ると女の子の集まり全然違うんだよ」

「俺はいいよ?純哉はどうする?」

「ん、行くかな」

「よし、決まり。んじゃまたその件はメールする」







サークルなんてただの出会いの場。

愛だの恋だのを囁いて、そういう関係になればそこでゲームオーバー。
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