惚れやすいんです、あたし
え…っ、り、涼介くん?!
「え?誰?先生?」
「うん」
「……はぁ、ダル。行こーぜ」
涼介くんが来てくれたおかげで、男子生徒はすぐに去っていった。
「なにナンパされてんだよ」
「し、知らないよ。あたしはただ坂本くん達と胡桃を待ってただけだもん」
あたしが座るベンチに涼介くんも座る。
「あんなの無視しろよな」
「だって…しつこかったし…」
「俺ももうちょっと早く気付いてやればよかったな」
「……ありがとう」
「いーえ」
「美玲ちゃん達はいいの?一緒にまわってるんでしょ?」