惚れやすいんです、あたし
「んなずっと一緒にまわってるわけないじゃん。今は1人でうろうろしてた。生徒監視」
そう言ってあたしに顔を近づけた。
「ちょ、っと」
……近い。
「そしたら見つけた。あとお前意外と可愛いんだから気を付けろよな」
……え?
い、今……かか可愛いって…。
「えと…涼介くん何か変なもの食べた?」
「え?なに変な事聞いてんだよ。そんな優こそ変なもの食べたんじゃない?」
あの涼介くんから「可愛い」だなんて。
涼介くんはサラッとそんな事言えるんだなー。
「そんな女の子に可愛い可愛い言ってるといけないよ。勘違いしちゃうから」
「そんなチャラ男みたいなことしねーよ。本当の事言ってんだよバーカ」
涼介くんはニコッ と笑い、あたしの頭をくしゃっと撫でた。
「…………なによ」
頭を撫でられるのも普段されてて髪の毛乱れるからウザいって思ってたのに…、
この日は何故かすごくドキドキしてしまったーー。