惚れやすいんです、あたし



シンとした空気に耐えられなくなり、言葉を発しようとした時だった。





「…….優って、優しいんだな」



……。




「………え?」



…ドキ


涼介くんが凄く優しい顔をするもんだから、胸が高鳴ってしまった。




「ど、どうしたの…なんか今日やけに素直過ぎて気持ち悪いよ?」


「んー。悪い?」



え、この素直過ぎる涼介くん。どう扱っていいのか……。



「俺だっていっぱいいっぱいなんだよ。教育実習で頭パンパン…破裂しそう。優助けて」



えっ、え…


涼介くん….お、お酒でも飲んだのか?






なんか…

なんか…






「可愛い…」






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