惚れやすいんです、あたし
第2章 恋愛はしばらくしません
そして次の日は恋人が楽しむ日。
クリスマスイブ。
「優からの別れようメッセージにも返信ないとか鼻くそは鼻くそだな、そんな男別れて正解」
イブは涼介くんと勉強です。
「鼻くそはもういいとして、涼介くんさよくイブの日にあたしの勉強受け入れたよね。まぢで彼女いないの?」
「いない。別にイブだからって恋人と過ごすって訳ではないだろ」
「ふーん、じゃあ今年のイブはあたしと過ごす事になるね」
ニヤっとして涼介くんを見た。
「お前勘違いすんなよ?
別に優と過ごしたいからって今日来たわけじゃないからな?」
……なっ、
そう言って涼介くんはあたしの頭を赤ペンで優しく叩いた。
「なっ、何言ってんの?!
全然違うし。勘違いしてるのはそっちだし!涼介くんまぢ自意識過剰すぎる」
あたしと過ごしたいから今日来たんでしょう〜。のニヤニヤじゃないし!
全く…。
変な汗が出る。