続*もう一度君にキスしたかった
「真帆が何より大事だよ」
指先は絶えず私を高めながら、すぐ耳元で彼が囁き、耳朶を舐める。
それだけで、私は敢え無く身体を震わせた。
背をしならせる私の身体に彼が絡み、キスで身体のラインを辿る。
強くはない、けど有無を言わさぬ手の動きで容易く私の膝を割る。
その夜、いつも以上に執拗に、じっくりと時間をかけて彼は私を愛してくれた。
―――待って、明日も仕事だよ。
と、さすがに止めたのは何時頃だったんだろう。
「激しい方がいいんだよね?」
違うそんなことはひとことも言ってない。
ついでに言うなら激しいと執拗なのもちょっと違う。
私の全ての反論は、意味を為さない喘ぎに変わった。