綺麗な顔をした悪魔
依頼

「愛翔~、やっとテストが終わったね!これから、毎日遊べるよ‼」

「夏蓮・・・そんな事をしてるから、毎回テスト前になると、廃人になるんだよ?」

「うるさいなぁ、僕だってさー、愛翔と友達やってなかったら、こんなにテスト勉強なんかしないんだからね!」

「はい⁉それはどういう意味で言ってるの・・・??」

「だって僕って元々要領のいいタイプの人間だから、ノー勉でもテストで80点台はキープできちゃうと思うわけ。だけどさ、愛翔君、あなたテストはいっつも満点じゃん‼僕、愛翔が100点以外の点数をとるのを見た事ないわけ」

「・・・それで?」

「だーかーら、僕、愛翔の友達ってだけで、そこそこ敵がいるみたいだし、テストも手が抜けないってわけなの!」

「いやいや、夏蓮のテスト勉強ってさ、テスト1週間前に家に帰ってきて、2時間勉強するだけじゃん。普通の人は毎日そのくらいの時間は勉強してると思うよ・・・??」

「僕は家で勉強するのが死ぬほど嫌いなの‼わかる⁉家では僕の好きな事がしたいわけ!」

「そんなに熱くなって言われてもね、オレは夏蓮とは違うから。テスト勉強は1日10時間以上してるし」

一応この学園はオレのモノだけど、オレにだってプライドがあるからね。

「でもさ、その勉強するのだって、テスト3日前になってからだよね」

「そうだけど?」

「それって、普通とは言わないからね⁉確かに僕より勉強時間は長いとは思うけどさー」

「オレだって、毎日忙しいんですー。やる事がいっぱいあるわけ」

「親の会社の手伝い・・・ってか、愛翔はさ、もうすでにあの会社のトップだよね・・・」

「そんな事はないよー・・・」

「僕、愛翔のお父さんから聞いたんだけど、愛翔のおかげで海外進出できたってお宅のお父さんめっちゃ喜んでましたけど・・・・・・??」

「オレ、約束は守る男だから!」

「多分、約束を守る時がこんなに早くくるとは誰も思わなかったと思うけどね・・・」

「だって、オレ、将来お父さんの会社継ぐ気なんてさらさらないもん!」

「クスクス・・・ああ、そうだったね。愛翔は僕と一緒に新しい会社をつくるんだもんね。で、僕達で世界征服を成し遂げるんだもんねー」

「もっちろん!オレ、着実に力を身につけていますから!」

僕からしたら、愛翔の経営能力は限界が全く見えなくて恐ろしいとさえ思っちゃうけどね・・・本人には絶対言わないけど・・・。

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