綺麗な顔をした悪魔

「ひゃ・・・100億⁉」

かわいそうに・・・蓮見くんが顔面蒼白になってるよ・・・(笑)

「愛翔のせいだからね」

「えっ⁉オレのせい⁉」

愛翔の常識外れの金銭感覚のせいです。

「あっ、あの・・・!!多分、西條先輩が予想しているような金額の問題ではありません」

「そうなの?」

「はい・・・」

「じゃあ、蓮見くんはここでお菓子でも食べて待っててね。今、僕達がその問題を解決してくるから」

「え⁉」

まあ、驚くのも無理はないか。だって、今の時間で愛翔は必要な情報を全て調べちゃったんだから。

「蓮見くん、オレに任せておいて!こんな問題ちゃちゃっと解決してきちゃうから!」

「報酬は、蓮見くんのトコのケーキバイキング無料券ね」

「オレ達、甘いもの大好きだからさ!」

「はい!ありがとうございます・・・‼」

さぁて、悪い子のお仕置きに行きますか。







僕達にかかればこんな問題すぐに解決してあげますよ。







「こんにちは~、英(はなぶさ)さん」

「どちら様ですか?」

「とある方に依頼を受けて、英さんにちょっとお話したい事があります。お時間よろしいですか?」

「ええ、いいですけど・・・」

「あんた、ウチの学園の中等部の子に手を出しだよね?」

「え・・・」

「桜花学園の中等部の子に手を出した、よね?バ・バ・ア?」

「なっ・・・っ・・・!!!!」

「あんたさぁ、高校生だって言ってたみたいだけど、どー見ても20歳越えてるよね・・・??」

「うわぁ、マジでぇ⁉それは、ドン引きなんですけど。夏蓮、お願いだから嘘だと言ってくれませんか?」

「嘘じゃないし。真実ですけど?」

「はああああああ⁉⁉⁉オレの学園の生徒じゃないぃぃぃ⁉⁉⁉ふざけんなよ⁉」

「ビクッ・・・・・・・・・・・・・」

「あーあ、愛翔のせいで、英さんドン引きだ。かわいそー・・・」

「・・・オイ、コラ。年齢詐称して、未成年に手を出そうってか⁉いい度胸じゃねーの。しかも、オレのトコの生徒にぃ⁉」

「さっきから何、訳のわからない事を言っているんですか?ワタシ、そんな事しませんよ?」

「嘘つくなよ?この僕に嘘が通じるとでも?」

「あー・・・、夏蓮、やり過ぎるなよ・・・??」

「僕は、嘘を見破るのが得意なんだよね。特に、女の嘘が」

「そっ、それが何?」

「英さん、あんたさ、僕を誰だと思っているの・・・??」

< 13 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop