綺麗な顔をした悪魔
「ひゃ・・・100億⁉」
かわいそうに・・・蓮見くんが顔面蒼白になってるよ・・・(笑)
「愛翔のせいだからね」
「えっ⁉オレのせい⁉」
愛翔の常識外れの金銭感覚のせいです。
「あっ、あの・・・!!多分、西條先輩が予想しているような金額の問題ではありません」
「そうなの?」
「はい・・・」
「じゃあ、蓮見くんはここでお菓子でも食べて待っててね。今、僕達がその問題を解決してくるから」
「え⁉」
まあ、驚くのも無理はないか。だって、今の時間で愛翔は必要な情報を全て調べちゃったんだから。
「蓮見くん、オレに任せておいて!こんな問題ちゃちゃっと解決してきちゃうから!」
「報酬は、蓮見くんのトコのケーキバイキング無料券ね」
「オレ達、甘いもの大好きだからさ!」
「はい!ありがとうございます・・・‼」
さぁて、悪い子のお仕置きに行きますか。
僕達にかかればこんな問題すぐに解決してあげますよ。
「こんにちは~、英(はなぶさ)さん」
「どちら様ですか?」
「とある方に依頼を受けて、英さんにちょっとお話したい事があります。お時間よろしいですか?」
「ええ、いいですけど・・・」
「あんた、ウチの学園の中等部の子に手を出しだよね?」
「え・・・」
「桜花学園の中等部の子に手を出した、よね?バ・バ・ア?」
「なっ・・・っ・・・!!!!」
「あんたさぁ、高校生だって言ってたみたいだけど、どー見ても20歳越えてるよね・・・??」
「うわぁ、マジでぇ⁉それは、ドン引きなんですけど。夏蓮、お願いだから嘘だと言ってくれませんか?」
「嘘じゃないし。真実ですけど?」
「はああああああ⁉⁉⁉オレの学園の生徒じゃないぃぃぃ⁉⁉⁉ふざけんなよ⁉」
「ビクッ・・・・・・・・・・・・・」
「あーあ、愛翔のせいで、英さんドン引きだ。かわいそー・・・」
「・・・オイ、コラ。年齢詐称して、未成年に手を出そうってか⁉いい度胸じゃねーの。しかも、オレのトコの生徒にぃ⁉」
「さっきから何、訳のわからない事を言っているんですか?ワタシ、そんな事しませんよ?」
「嘘つくなよ?この僕に嘘が通じるとでも?」
「あー・・・、夏蓮、やり過ぎるなよ・・・??」
「僕は、嘘を見破るのが得意なんだよね。特に、女の嘘が」
「そっ、それが何?」
「英さん、あんたさ、僕を誰だと思っているの・・・??」