綺麗な顔をした悪魔
「嘘なんかついてないよぉ。英さんのご両親は、アンタを僕に売ったのさ。・・・・・・自分達と自分の会社を守るためにね」
「・・・・・・・・っっっ!!!!」
「でもこれは仕方のない事だよ?僕は何て言ったってアノ椎名の社長の息子だからねぇ?・・・それも、長男。僕に歯向かえる人間なんて、世界中を探しても数人しかいないはずだよぉ?特に、日本なんて小国に僕に歯向かえる相手なんているわけがない」
「そんな・・・・・・!!!」
「オマエごときに僕をカワイソウだと侮辱する事は許さない!・・・・・・どうやっていたぶってやろうか?僕は、女だって容赦はしないよ?何が一番嫌?オマエの嫌がる事全部してやるよ」
ひゃぁぁぁぁ、超コエー!
ホラー映画を超越する怖さ‼
しかも、あの発言、有言実行しますからね、この人!
「さぁ、僕に教えて?何が、一番嫌?」
「ガタガタガタガタ・・・・・・・・・」
ドゴォッ・・・・・
バギィィィッッッ・・・・
ギャァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!
ここから先はあまりにもおぞましい光景なので、割愛させていただきます。
「あ~、スッキリ!」
「それは、良かったです。夏蓮様の気が済むなら、この橘、何でも致します」
「でもさ、最後のアレ、ヤバかったよね?あいつ、なんか別の生命体みたいになっていたよ?」
「そうですか?ワタクシには、よく分かりませんでした。ああ、そう言えば、あの物体どう処理いたしましょうか?」
「ああ、どっかの樹海にでも適当に捨てといてよ。だってもう、ココに存在しているはずがないわけでしょう?」
「かしこまりました」
何もつっこんではいけない。
何も考えてはいけない。
オレは何も知らない。
そう、何も知らない。
「愛翔~、分かっているとは思うけど、今見た事は秘密だよ?」
「・・・墓場まで持って行きます」
恐ろしすぎて人に言う勇気なんてとてもじゃないけど出てきませんよ。
「愛翔様。よろしくお願いいたします」
よろしくされるまでもありません。
「これでひとまず蓮見くんの依頼は解決だね!」
あ、忘れてた。
「はい。これで、蓮見様があの方から無理矢理迫られる事は今後なくなりました。解決でございます」
「良かった、良かった」
どこがぁぁぁぁ⁉⁉⁉⁉
最後のアレ、ヤバいヤツですよね⁉
「愛翔・・・??何か言いたい事でもあるの?」