霧幻哀歌ー君と過ごした10 DAYSー




アスファルトの地面や電柱はどこにも見当たらず、高いビルもタワーも何ひとつない。


土の地面に平屋、行き交う人々は着物に身を包む。


私はさっきまで布団で眠っていたはず。


私は一体何をしているの?


「おい、どうしたんだ?腹でも痛えのか?」


混乱して何も考えられない頭を抱えてその場で蹲っていると知らない男に声をかけられた。

頭を抱えているのに何でお腹が痛いと思ったんだろう?


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