霧幻哀歌ー君と過ごした10 DAYSー
DAY1
「歴史なんて大っ嫌い!!!」
金曜日の6限目。
教室で日本史の先生に暴言を吐いた私は廊下に立たされていた。
来年の冬に大学受験を控えていて学校、部活、塾を往復する毎日にストレスが溜まり、受験勉強が一番捗らない日本史に八つ当たりをしてしまったのだ。
にしても怒りに震えた先生の顔、凄かったな。
キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン……
ガラッ
日本史の先生の顔を思い出して笑っていると教室の扉が開いた。