霧幻哀歌ー君と過ごした10 DAYSー
DAY2
ピピピピピピピ…
「っっっっっ!!!!」
スマートフォンが鳴らす電子音が聞こえ、バサッと音を立てながら飛び起きる。
「私の部屋だ…」
ベッドから降りてカーテンを左右に開けて太陽の光を一身に浴びながらベランダに出る。
アスファルトの地面に高層ビルに電柱。
見慣れていた景色を再び見られた安心から腰が抜けてヘナヘナと床に座り込む。
「良かった…良かったよ……」