霧幻哀歌ー君と過ごした10 DAYSー
放課後、タラタラと長ったらしい日野のお説教を聞いて反省文まで書かされた。
お陰で外は夕闇に包まれている。
部活、まだやってるかな。
光の速さで練習技に身を包みグラウンドに顔を出すとダウンに向かう仲間の姿が見えた。
あぁ…あと30分早く説教が終わっていれば筋トレくらいは出来ただろうに。
「森永」
仕方がないので後片付けをしようと部室へ方向転換すると腕を組んだ仏頂面…じゃなくて我らの陸上競技部顧問がいた。
お呼びだ。
嫌な予感しかしない。