合コン中毒

某ハンバーガーショップに入って、シェイクとポテトを買って、カウンター席に座る。
目の前がガラスになってるから、リクくんがよく見える。

よく冷えたシェイクを飲みながら考える。

リクくんはさっき、チャラそうな人達に『オウマ』って呼ばれてた。
私達には、『リク』って名乗ったのに。

気が付くとガラスの向こうのリクくんの姿が消えていて、

「おまたせ。」

振り向くと、ポテトやチキンナゲットを持ったリクくんが立っていた。

「おかえり、オウマくん。」

私はわざと名前を言う。

私の言葉を完全に無視!したリクくんは、私隣に座った。

「危ないから、オウマって呼ぶなよ。」

えっ?危ないって、どういうこと?

口に出す前にリクくんが飲みかけの私のシェイクに手をかける。

そして一切の迷いもないような動作で、

私のシェイクに口をつけた。
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