渋谷真斗を奪っちゃう!
岡村くんから問い詰められて 如月さんはしぶしぶ白状した。

「そうだよ。私の方からキスを迫ったの」

 今の返答を聞いて岡村くんは愕然となった。

「理由は? なぜキスを迫った?」

「渋谷の事が前々から好きだったから」

「オレがいながらか?」

「まあ、そうだねー」

 マキちゃんがズバッと言う。

「逆に言えば、岡村くんの事が嫌いだって事かな?」

 岡村くんはマキちゃんの方に視線を向けると再び如月さんを見る。

「そうなのか?」

「まあ…ね」

 なぜか如月さんは視線を合わせない。
< 167 / 178 >

この作品をシェア

pagetop