渋谷真斗を奪っちゃう!
「オレが…、お前に嫌われる理由が分からないんだけど? お前を怒らせるような事をしたかな?」

「…」

 今度は如月さんは返答しない。

「オレには何もやましい事はしてないつもりだけどなー。一生懸命、好きになってあげているのに」

 ここで如月さんは表情を固くした。

「はぁ? アンタ、なーに正義ぶってんの?」

「え?」

「アンタは、自分のバカづらを鏡で見た事があるの?」

「なーんだよそれ?」

 ワケの分からない岡村くんを見て如月さんは呆れ顔でため息した。




< 168 / 178 >

この作品をシェア

pagetop