初恋~ある女の恋愛物語~
正ちゃんの体に
キスマークを付けて
やろうかという
衝動にかられる

絶対やっちゃいけないとわかっているからこそ

そしたら、怒って
私を捨ててくれる?

捨てられたらショックを隠しきれないくせに

自分に強がりを
言ってみたりする

背中にたてた爪の力を
弱めていく

結局捨てられたら
イヤだから

弱気な自分を励ます為に正ちゃんに寄り添う

『香水変えただろ?』

女はちょっとした
変化に気付いて
もらえると、すごく
嬉しいんだよ

正ちゃんはそれを
わかっていたの?

嬉しくてたまらないのに

『気分によって
変えてるから、毎回
変わってるのよ!』

なんて言ってみたりする
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