初恋~ある女の恋愛物語~
離れ離れになっていた
時間が嘘のようだった

誰も気にする事なく
大介と話をした

色んな話をたくさん

これまでの時間を
埋めるように

『俺達、生徒会役員
やってなかったら
再会出来なかったよな』

『そうだね。私なんかが生徒会なんて
考えられない事だよ。
でもあれがなかったら
会えなかったね』

『運命なんだよ』

大介のその言葉が
とても重かった

運命なんて信じない

ずっとそう思っていた

そう思うしかなかった

でも大介が変えて
くれそうな予感がした

『運命を信じて
みようかな…』

大介の真剣な顔

その瞳は私だけを
見つめてくれていた
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