初恋~ある女の恋愛物語~
『許せねぇよ。千穂の
気持ちを何だと
思ってるんだよ!』

大介は悔しそうに言った

私の為に怒って
くれている大介

それだけで充分だよ

ありがとう、大介

私の真実を話した今
もう大介に触れる
事もないんだ

私から離れていくはず

さよなら、私の初恋

大介の涙を忘れないよ

『ごめんね、大介』

私の言葉に大介は
何も言わなかった

『こんな最低な女
なんだよ、私。だから
大介と付き合うなんて
出来ないんだ』

それでも大介は
何も言わなかった

『でもこれだけは
言わせて。
私、大介が好きだよ』

言えた

ちゃんと自分の気持ちを伝えられた

最後に素直に伝えた
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