初恋~ある女の恋愛物語~
私は馨さんとの関係を
ポツリポツリと
話し始めた

浩太さんの顔から
笑顔が消えていた

感情的になっていて
聞こえなくなっていた
波の音がまた
大きく聞こえ始めた

私が全てを
話し終わるまで
浩太さんは黙って
私の話を聞いていた

『浩太さんの気持ちは
嬉しいけど
私みたいな最低な女に
浩太さんの優しさを
受け入れる事は
出来ないんだよ』

最後まで話し終わると
浩太さんは空を見上げた

私も真似して見上げると一面の星空が
まだ私達を見ていた

浩太さんは今何を
考えていますか?

自分が救いたいと
言った事を
後悔していますか?
< 191 / 409 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop