初恋～ある女の恋愛物語～

『千穂ちゃん、そんな
辛い思いしてまで
その人達と縁を
切れないのは何で？』

私にもわからない事を
質問された

答えようがない

『それがわかってたら
苦労してないよ』

ただそう答えた

今はその答えしか
見つからない

『俺が千穂ちゃんを
救いたいと思ったのは
千穂ちゃんの事が…』

『言わないで』

私は浩太さんの言葉を
遮った

その言葉を聞いたら
私は浩太さんに
辛い思いをさせてしまう

それをわかっていた

『言わせて。もう俺は
止められない』

浩太さんは言葉を
続けた

『俺は、千穂ちゃんが
好きだよ。大好きだよ』

真剣に目を見て
まっすぐな気持ちを
告げられた

私はまともに浩太さんの目を見る事も
出来なかった