初恋~ある女の恋愛物語~
真っ暗になった帰り道

私の家がすぐそこに見える曲がり角

街灯の下で、彼と初めてのキスをした

照れて私達は、顔を見る事さえ出来なかった

軽く唇が触れるか触れないかのキス

それでも私は満足だった

彼の緊張がよくわかった

ようやく合わせた目を見ながら、私達は笑った

幸せだって思えた

ようやく素直に受け入れられたキスだったんだと思う

それからも毎日一緒に同じ道を帰った

キスは本当に時々

そのたびに、彼はとても緊張していた

彼にとっては、私がファーストキスの相手だったのかもしれない

私は彼が初めてじゃない事に、少し申し訳なさを感じた

彼が私を大事にしてくれているのが伝わってくる

私も彼を大事にしたいと思えた
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