初恋~ある女の恋愛物語~
『他に女ならいっぱい
居るはずじゃん』

『それなら千穂に
こんなに執着しないよ』

『私は本気の恋愛さえ
出来ないでいるんだよ』

『俺が邪魔だからか?』

『どうせ私に彼氏が
出来ても、抱こうと
するんでしょ?』

つまらない言い争いを
するつもりはなかった

でも結局何を言っても
私たちに未来は
見えてくるはずはない

結局同じ事を
繰り返すだけ

『お願いだから私にも
ちゃんとした恋愛を
させて欲しいの』

とうとう涙が
私の頬をつたった

零れ落ちた涙を
ハンカチで拭った

『俺はずっと千穂を
見てきて、自分の
生き方とかすごい
考えた。千穂を
傷つけてる罪悪感に
いつも悩まされてきた。俺が千穂にしてやれる
事は何なのか、いつも
考えてきたつもり』
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