初恋~ある女の恋愛物語~
もう信じてもいいと
思えていた

遊びの女なら、きっと
ここまで引き止めたりはしないんじゃないかと
考えたりしていた

私は貢ぐわけでもないし馨さんには何一つ
プラスになるような
都合いい女ではない

寂しくて抱きたい時に
呼んだらすぐ行くだけ

私はそれだけだったから

そんな私を必要と
してくれているだけで
十分信じられる

だけど先は見えない

未来はない

私は現実的な話を
続けていた

私が先に結婚するか
馨さんが先なのか
わからないけど
その時は、心から
祝福しようと約束した

つまり、お互いに
彼氏、彼女が居ても
関係は変わらない

私はこれまで通り
浩太さんを騙し続ける
道を選んだのだ

また最低な女を
続ける事になる

浩太さんの気持ちを
無駄にしてしまう
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