初恋~ある女の恋愛物語~
そんな存在の浩太さんは私の為に色んな事を
しようとしてくれた

休みの日には外に
一緒に出かけたり

誕生日にはプレゼントを買ってくれた

誕生日じゃなくても、
可愛かったからなんて
言って、グラスを
買ってきてくれたり

そんな優しさや
楽しみを私にくれた

私は心がピュアに
なっていくような
錯覚に陥る

抱いてくれる時も
繊細なものを扱うように私を抱いてくれる

とても大事な扱いを
受けるたびに
幸せに浸ってしまう

背中の龍が好きだった

私はいつも背中にも
キスをしていた

抱かれていると、
思わず背中に回す手の
爪に力が入るけど、
ハッとして弱めてしまう

そのたびに浩太さんは

『龍は強いから、
もっと強く扱っても
いなくなったりは
しないよ』

って言うんだ
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