初恋~ある女の恋愛物語~
抱き合う事で
また離れられなくなる

わかっていても
体は求め合った

何度も指を絡ませ
何度も唇を重ねた

朝方、疲れ果てて
ようやく眠った

手を繋ぎ
抱き合ったまま…

でもすぐに目が覚めた

離れる寂しさの方が
眠気より勝ったから

それは馨さんも同じ

すぐに目が覚め
見つめ合った

結局眠れなくなり
ベッドから出る

シャワーを浴びて
身支度を整える

最後の時は刻々と
近付いてくる

私たちはお互いの
愛をちゃんと確かめ合い抱き合った

一緒に部屋を出る
わけにはいかないから
私が先に出る事になった

この扉を開けたら
終わるんだ

全てが終わる
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