初恋~ある女の恋愛物語~
私を見た馨さんは立ち上がって浴室に向かった

馨さんがお風呂から戻るまで、私は落ち着かない様子を悟られまいとしていた

彼の部屋をキョロキョロ見回した

部屋は4つに仕切られていた

その奥に寝室らしき扉

こんな所に住んでたんだぁ

ブランド物の香水が並び、高そうなお酒も並んでいた

他の誰が泊まりに来てもいいようになのか、ベッドも用意されていた

気付くと馨さんがお風呂から上がっていた

私と同じバスローブを身に纏っていた

そしてまたビールを出してきて、飲んでいた

私にはジュースを差し出してくれた

『勝手に出して飲めば良かったのに』

なんて言われた

『ありがとう』

それを言うだけで精一杯だった

彼は丁寧に私の洗濯物を干し始めた

『自分でやります!』

私は立ち上がり自分で干した

もう少し色っぽい下着にするんだった…

少し後悔した
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