初恋~ある女の恋愛物語~
大介は私を宥めた

『子供の事は…』

『違う。子供の事だけ
じゃないの。何もかも
私の中で色々あって…』

それ以上言葉を
続けられなかった

『退院したら、飯でも
食いに行こうな』

そう言って大介は
携帯の番号とアドレスを教えてくれた

拒否してしまっていた
大介からの連絡

強がって、自分から
離れてしまったあの日

大介は私を恨んでない?

あんなサヨナラを
してしまった私を
恨んでない?

もう一度ゆっくり
大介と話をしよう

ちゃんと理解して
もらおう

大介に大切な人が
居るのなら
失わないように
ちゃんと捕まえていてと
忠告してあげる

私みたいに辛い思いを
大介にはして
もらいたくないから
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