初恋~ある女の恋愛物語~
大介には私と馨さんの
関係を隠していた

話せなかったんだ

大介がため息をつき、
私を悲しい目で見るのが想像出来たから

大介には何もない
素振りを見せていた

大介の前では笑顔を
絶やさず、明るい女を
演じていた

大介と居ても、馨さんの事は頭から離れなかった

私を待っていると言った大介の気持ちを考えると胸が痛くなった

今でも私を待ってる?

もう他の女を想って、
その人を抱いてるの?

私を待っていても
無駄だよと何度も
伝えようとして
躊躇ってしまっていた

何で?

絶対理由を聞かれる

その時に、大介の
目を見て、嘘をつく
自信がなかった
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