初恋~ある女の恋愛物語~
私は馨さんとの事を
大介に話し始めた

何もする気の起きない
私の代わりに、大介が
コーヒーを入れてくれた

私が落ち着きを
取り戻せるように
少し甘いコーヒーだった

大介は私の話を
落ち着いて聞いていた

『何となく、わかって
いたんだ。だから、
今日も報告しなきゃと
思ったんだよ』

と呟いた

『最近痩せてきてたし
疲れが目立つようには
なってきてたの。
でもそんな病気だなんて思ってなくて』

『本人と家族には
告知をしてある。
彼が千穂に言い出す
勇気がないんだと
思うよ』

馨さんはわかっていて
私に話してなかった

突然私の前から
消え去ろうとでも
していたのだろうか

そんなの許さない
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