初恋~ある女の恋愛物語~
何度も愛してると
言っていた

そのたびに馨さんも
私の愛に答えてくれた

何度も2人で唇を重ね
抱き合った

どんなに抱き合っても
私の孤独感は
おさまらない

遺される私は何を
すればいいのか
迷路に迷い込んだ

馨さんはそのゴールは
大介の隣だと言った

大介になら千穂を
任せられると言った

大介も私を求めて
いるのをわかっていた

私はこのまま大介の
胸に飛び込んでも
いいのだろうか

そんな都合いい話
あってもいいんだろうか

こんな私を大介は
受け入れてくれるのかもわからない

馨さんは、大介になら
千穂を譲ってもいいと
笑顔で私に言った

その笑顔に私は
笑う事をしなかった
< 349 / 409 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop