初恋~ある女の恋愛物語~
馨さんの居場所を
知っていても、私は
会いに行ってはいけない

私はそういう存在の女

このまま、私が
知らないうちに
馨さんの命の灯が消えて私は必死に忘れようと
努力するんだ

そして来世に賭ける

今の私に出来るのは
それくらいだった

それしか出来なかった

仕事をしていても
あまり手につかない

家に1人でいると
馨さんの事ばかりを
考えてしまう

ダメなのに

こんな私を見たら
馨さんが悲しむ

それをわかっていても
もうどうにも出来ない

胸が熱くなり、
締め付けられるように
痛くなる

いつまでこんな日々が
続くんだろう
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