一生片想い ーそれでも私はあなたを想い続けますー
やっぱりシンジくんは優しいんだなぁって、心から思った。



シンジくんがしゃべると、私のすぐ近くで声がする。



小さい頃、お母さんにおんぶしてもらったのを思い出した。



なぜか自然と心が落ち着いた。














「ついたよ」



「ありがとう」



ゆっくり下ろしてくれて、玄関の前に立つ。



シンジくんの家は、マンションの4階。



全然ボロボロじゃなくて、逆に清潔感が出てる気がする。



ガチャ



シンジくんが玄関の扉を開けると、フワッといい匂いがした。



「お、お邪魔します…」




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