一生片想い ーそれでも私はあなたを想い続けますー
「着いたわよー」
「へ、ほぅふいたほ…?」
あくびをしながらしゃべった。
どうやら車の中で爆睡していたみたいだ。
「もう、ゆずちゃんったら…」
お母さんは呆れたように笑っていたが、車の鏡に映っていたあくびをした私の顔は恐ろしいものだった。
こんなのでシンジくんの彼女になれるの…?!と自分で思ってしまう。
私はまりんの言葉を思い出し、ペチペチと顔を叩いてから車を降りた。