一生片想い ーそれでも私はあなたを想い続けますー
勢いよく飛びたしたのは私の方だから、完全に私が悪い。
思いっきり、すいませんっ!と頭を下げた。
「大丈夫です、顔上げてください…!」
上から聞こえる声。
その声に一瞬反応する。
低くて優しいこの声。
いや、まさか。
そんなこと、あるはずない。
私はゆっくりと顔をあげた。
私の目が捉えたものとは。
まさかの、あのシンジくんだった。
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