一生片想い ーそれでも私はあなたを想い続けますー
「はい!!!」
今、今、今っ!
私は聞き逃さなかった。
シンジくんは、「ゆず」って名前を呼んでくれた…!!
最初から呼び捨てなんて、レベルが高い…!
もう、心臓はバクバクで、きっと顔は真っ赤で、頭の中では「ゆず」が何回もリピートされている。
幸せすぎて倒れそう…
私は壁に手をつきながらも、シンジくんの背中を見送った。
すると、シンジくんがパッと振り向いた。