どっちが年上だか分らない

同期会も無事終わり2次会に行く人と帰る人で別れた
海斗は2次会へ、私と二階堂くんは帰ることにした

駅までの道を二階堂くんと歩く
会話がなくちょっと気まずく思っていると名前を呼ばれ
拓斗のことを聞かれた

「拓斗とは家が隣同士でね幼稚園のときからの付き合いなの
ウチは3人兄妹、拓斗は2人兄弟なんだけどまるで5人兄弟のように過ごしたの
お互いがお互いを凄く大事にしていてホントの家族みたいな存在なの
拓斗は私より年下だけど年のわりにはしっかりしててね
私がこんなだから余計なのかもしれないけど拓斗がよく私のこと見ててくれたの
まわりにはどっちが年上だか分らないってよく言われた」

「・・・」

「さっき二階堂くん拓斗のことどう思ってるのかって聞いたでしょ
あれね確かに幼馴染みでそれ以上でもそれ以下でもないって言ったけど
実はちょっと違うんだ、上手く言えないけど凄く大切で大事なの
友人に言わせるとそれは恋だって言うんだけど
恋とはちょっと違うような気がして」

「南雲はその幼馴染みが好きなんだな」


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