どっちが年上だか分らない
週末ということで店内は仕事帰りの人たちでかなり賑わっていた
入り口で名前をいうと個室に案内された
中に入るともう既に皆席についていた、どうやら私が最後のようだった
「水城遅かったね、もう先に始めちゃってるよ」
「うんごめん」と空いている席に座った
「じゃあ水城、自己紹介して」と未沙子
と、皆の目が自分に集中する、緊張しながら
「南雲水城です宜しくお願いします」
挨拶すると改めて乾杯した
私はサワーを注文するとテーブルに広がる食事に箸を付け始めた
軽く雑談をしていると私の正面の席が空いていた
まだ誰か来てない人がいるのかな?そう思い隣に座っている未沙子に聞いてみた
「ねえ私の正面、人がいないんだけど?」
「ああ彼は今トイレに行ってる、すぐに戻ってくるから
ここだけの話、今夜1番のイケメンよ」と耳打ちされた
へぇーイケメンか
イケメンと聞きふと拓斗の顔が浮かんだ
何で拓斗の顔が浮かんだのか分らないが・・
そう思いながらサワーを飲んでいると
そのイケメンとやらが部屋に戻ってきた
私が顔を上げてその人を見ると「!」